コミック市場について
先日、【4348】インフォコムについて少し言及しましたが、コミック市場なるものを少し分析してみます。
まずは市場規模ですが、全体としては横ばいで推移しています。私は某化粧品会社に勤めていますが、化粧品業界も市場はもう何年も前から飽和状態です。近年、インバウンド需要の高まりにより需要の底上げはありますが、それでも前年比で大幅に成長するといった業界ではありません。しかし、どのような販売チャネルを選択するのか、ターゲットはどう絞るのか、発売する製品の製品競争力はどのくらいなのかといった緻密なマーケティングを行うとそれなりに売り上げが伸びたりします。
コミック市場も同様だと思います。販売チャネルに関しては、大きく紙かwebかといったところでしょう。販売金額推移を調べてみました。
http://www.ajpea.or.jp/information/20170224/index.html より
全体のパイは横ばいですが、電子書籍は毎年伸びていますね。予想通りといったところでしょうか。
そもそも、紙媒体は「読まない」もしくは「読みたくない」タイトルの分までお金を払って買うわけです。また、本屋やコンビニなどにわざわざ足を運ばなければいけません。また、読み返そうと思うならどこかに保管しておかなければいけません。
すべて余分なコストです。
電子コミック販売を考えた時、自社開発はおそらくできないと思います。インフォコムは独占配信やAIを活用しロングテールも取り込むといった工夫をしているようです。
IT業界は近年技術者不足で、売上を伸ばそうとすると外注や派遣などを使用し製造コストが大きくなりがちです。インフォコムについては短信を見る限り、そういった部分はクリアしてそうですね。